朝起きたら
「ちゃんとした話なんだ。これでも。だから、ちゃんと聞いて欲しい。」

「え、うん。聞くよ。」


彼が一度大きく深呼吸をした。



「同棲、しないか?」

「へ・・・?どうせい・・・?」



言葉の意味が分からないとかじゃない。

ただ、現状を把握するのが難しかった。



「2年仕事して安定した。もっと早くしても良かったけど、どうせならもっと広い家が良いと思ったんだ。・・・一軒家とかは無理だけど。」

「ほ、ほんと・・・?」

「唯が良いなら。」

「そんなの・・・するに決まってるじゃん!」



私はそう言って彼に思いっきり抱き着いた。
< 11 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop