朝起きたら
久々のデートも終盤。

手は繋いだけど、それ以上のことは何もなくて少し心細かった。


帰りの車で彼が言った。



「今日のお前、嫌い。」



何を言えば、どう反応すればいいか分からなかった。


今日の私といえば、不安が消えなくて必死にそれを表に出さないようにしてた・・・。

だから・・・元気に見えたはずなのに・・・。



「無理してる感じ、すごく嫌だよ。」



この人は・・・私の心を見透かしている。


でも・・・こうなってるのは・・・あなたのせいなんだよ・・・?


いつしか私は泣いていた。
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