蒼の王様、紅の盗賊
〜4〜
────ポタ....ポタッ。
寒くて、暗い。
三方を遥か上までそびえ立つ壁に
そして一方を温かさの欠片もない、冷えきった鉄格子に囲まれた
恐ろしい程静かで、恐怖とも取れる猛烈な孤独感。
そんなものが支配する地下牢の中で一人、アスラは蹲るようにしてそこに居た。
「.......」
何処からか、聞こえる水の滴り落ちる音がやけに大きく聞こえて、うるさい。
アスラは、その音から逃れるように自らが纏う外套の中に頭を埋めた。
────ポタリ....ポタッ。
だがそれでも尚、聞こえ続ける音に、アスラはその音から逃れること諦めたように
暫くして、静かに顔を上げた。
「.....此処は、恐ろしく孤独だな」
アスラは誰も居ない鉄格子に向かって一人、呟くように声を洩らした。
蒼の王様。
あのシュリという青年が、アスラの死を宣言して此処から去ってから
どのくらい経っただろう?
あの時は、まだ天井の方からうっすら光が差していたが
その光は、いつの間にかすっかり消えてしまっていた。
自分以外、誰も居ない。
そんな孤独感を、この真っ暗な空間が拍車を掛けて
こんなにまで、気持ちを不安にさせるのだろう。
アスラは、寒さからか....いや、孤独からか小刻みに震える自分の身体を
抑え込むようにして、また蹲った。
────ポタ....ポタッ。
寒くて、暗い。
三方を遥か上までそびえ立つ壁に
そして一方を温かさの欠片もない、冷えきった鉄格子に囲まれた
恐ろしい程静かで、恐怖とも取れる猛烈な孤独感。
そんなものが支配する地下牢の中で一人、アスラは蹲るようにしてそこに居た。
「.......」
何処からか、聞こえる水の滴り落ちる音がやけに大きく聞こえて、うるさい。
アスラは、その音から逃れるように自らが纏う外套の中に頭を埋めた。
────ポタリ....ポタッ。
だがそれでも尚、聞こえ続ける音に、アスラはその音から逃れること諦めたように
暫くして、静かに顔を上げた。
「.....此処は、恐ろしく孤独だな」
アスラは誰も居ない鉄格子に向かって一人、呟くように声を洩らした。
蒼の王様。
あのシュリという青年が、アスラの死を宣言して此処から去ってから
どのくらい経っただろう?
あの時は、まだ天井の方からうっすら光が差していたが
その光は、いつの間にかすっかり消えてしまっていた。
自分以外、誰も居ない。
そんな孤独感を、この真っ暗な空間が拍車を掛けて
こんなにまで、気持ちを不安にさせるのだろう。
アスラは、寒さからか....いや、孤独からか小刻みに震える自分の身体を
抑え込むようにして、また蹲った。