蒼の王様、紅の盗賊
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夜が明けた。

遥かなる地平線の彼方から陽が昇る。闇の支配から、光の支配へと変わる。


朝が来た。運命の朝が。






今日、この日。
一人の盗賊が、蒼の王様の名の元―――正義の名の元に処刑される。

公衆の面前で、その命を奪われる。殺される。
平和のために、人が死ぬ。




それは何とも道理の通った素晴らしいものに見える。
そしてまた、何とも理不尽なものにも見えた。



運命の朝は、まるでいつもと同じ。ただただ清々しく、一日の始まりを告げるのであった。








 
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