蒼の王様、紅の盗賊







「――――では始めよう。

さぁ、選ばせてやる。
火炙りか斬首、好きな方を選べ。悪人さん?」




シュリの声が再び響く。

冷たい声が空間を、そして私の鼓膜を震わせる。






「―――さぁ、答えろ」





あぁ。
ついに此処に私の処刑が始まる。

前にも後ろにも、私の逃げ道はもう何処にも残されてはいなかった。








 
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