蒼の王様、紅の盗賊
ーーー
「.........シュリ様.....そのお姿は」
一人決意を固めた夜。
そんな夜は誰も知らずに更けて朝日が空に昇る。
朝日の眩い光が国中を照らし出して新たな一日の始まりを告げる。
夜の眠りに静まり返っていた城の中も迎える朝に目を覚ます。
いつもの通りに従者が彼に朝の訪れを告げにやって来る。
響くノック音。
答える声に重い扉を開ける従者はその先に居る彼の姿に朝の挨拶さえも忘れてそう声を発した。
「今日の予定は?」
「.......え?」
「今日の私の予定はどのようになっているかと聞いている」
「え、あ.....は、はい!申し訳御座いませんっ!
今日の御予定はこちらでの執務と各官僚との御会食で御座います!」
驚く従者を気にも留めずにシュリは尋ねる。
そんなシュリの様子に従者はより一層に戸惑うが相手は王であり従者という自分のような立場では言及などすることは出来ない。
従者は戸惑いを無理矢理に飲み込んで掛けられた問いに答える。
「.........そうか」
「は、はい!」
「ではその予定を全て白紙に戻せ」
「はい!今日の御予定を全て白紙に.......って、え?」
思わず疑問符が溢れた。
「何度も言わせるな。
それとも何か?今日のその予定はそれほど急を用するものだと言うのか?」
「え......あ、いや.....そういったものでは」
「では問題は無いだろう?
別の予定が入った。
だからそちらを優先させたい」
「なっ......え.....は、はい」
もう従者は戸惑うしか無い。
.
「.........シュリ様.....そのお姿は」
一人決意を固めた夜。
そんな夜は誰も知らずに更けて朝日が空に昇る。
朝日の眩い光が国中を照らし出して新たな一日の始まりを告げる。
夜の眠りに静まり返っていた城の中も迎える朝に目を覚ます。
いつもの通りに従者が彼に朝の訪れを告げにやって来る。
響くノック音。
答える声に重い扉を開ける従者はその先に居る彼の姿に朝の挨拶さえも忘れてそう声を発した。
「今日の予定は?」
「.......え?」
「今日の私の予定はどのようになっているかと聞いている」
「え、あ.....は、はい!申し訳御座いませんっ!
今日の御予定はこちらでの執務と各官僚との御会食で御座います!」
驚く従者を気にも留めずにシュリは尋ねる。
そんなシュリの様子に従者はより一層に戸惑うが相手は王であり従者という自分のような立場では言及などすることは出来ない。
従者は戸惑いを無理矢理に飲み込んで掛けられた問いに答える。
「.........そうか」
「は、はい!」
「ではその予定を全て白紙に戻せ」
「はい!今日の御予定を全て白紙に.......って、え?」
思わず疑問符が溢れた。
「何度も言わせるな。
それとも何か?今日のその予定はそれほど急を用するものだと言うのか?」
「え......あ、いや.....そういったものでは」
「では問題は無いだろう?
別の予定が入った。
だからそちらを優先させたい」
「なっ......え.....は、はい」
もう従者は戸惑うしか無い。
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