ハピネスダイエット!~ダイエットしてあなたを振り向かせる!~
 それから学校へ着き、午前中の授業も受け、昼休み。私はコンビニで買ったノーカロリーのゼリーを一つ鞄から取り出す。一緒の机でお昼ご飯を食べようとしていた春ちゃんがそれに驚いて、「え」と声を漏らした。


「お昼ごはんそれだけ?」

「うん」


 早朝の運動後のうえに、朝食も抜いてきたので相当お腹は減っている。

 その状態で、私はゼリーを一口頬張り、一言返した。春ちゃんのお昼ごはんはお母さんのお弁当らしく、色とりどりですごく美味しそうだった。

 いつもなら私も学食や、コンビニ弁当を食べているところだ。


「どうしたの急に?」


 それを尋ねられ、私は二口目を口に入れた。


「ダイエットしようと思うの」


 私が空腹で少しイライラしているのを隠すように、にこりと笑ってみせる。
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