ハピネスダイエット!~ダイエットしてあなたを振り向かせる!~
「お前、ダイエットしてるの?」


 戸津が学食から戻って来たらしく、私の『昼食』を見てそう尋ねてきた。最近話しかけられていなかったので、びくりとして恐る恐る顔を上げる。

 上から見下すように眺められていた。ただでさえ馬鹿でかい身長の奴なのに、こうして見下ろされると何故だか自分が今凄く小さく感じる。


「そうだけど」


 何か文句あるの? そう心の中で付け加える。

 それが通じてしまったのか、彼は鼻で私の事を笑った。


「でもなんかあれだな。ダイエット前の方がよっぽどマシだったな!」
「え?」


 突然放たれた棘のある言葉に私は眉間に皺を寄せる。

 今なんて言った? ダイエット前の方がマシ?
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