興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
休憩室に誘われた。
長く勤めて居て、課長に呼ばれて休憩室に一緒に来るなんて初めての事だった。
「珈琲でいいか?」
「あ、私、自分で」
「いいいい。珈琲一杯でどうこうしようなんて企まないから。安心しろ」
いえ、むしろ、今となっては、どうこうして欲しいくらいです。…はっ、私。何考えてるんだろう。…だって…もう、どうこうも成りようも無い…のでしょ?
「砂糖あり?微糖?カフェオレ?ブラック?どれだ〜。好きなボタン押せよ?」
「あ、はい。有難うございます、では」
ポチっと。
「ブラックか。俺もだ。押してくれ」
「はい。ポチッとな」
あ、…いけない。独り言の癖が、つい。声が出た…恥ずかしい。気がどっかに行ってるからよ。
「あ。藍原も言うんだ」
「え?あ、はい、つい言ってしまいました。あの…恥ずかしいのですが、アニメの影響で、好きで観てると癖になってしまって、言っちゃうんです。家で一人ですから、つい、言う癖がついてしまって。リモコンとかもつい。今、気を抜いてしまったようで…」
「いいじゃないか、ポチッとなって。ハハ。可愛いよな、し〇のすけ。し〇ちゃんがよく言う事だろ?」
「はい、そのアニメです。あんな男の子、居たら可愛いですよね」
「そうだな。明るくて元気で、子供の基本かな。ちょっと…個性も強いけどな」
「はい。そこも可愛いです」
課長も観てるのかな。すんなり解ったし、詳しい気がする。
「映画もいいよな。アニメだけどストーリーが良くて、思わず泣いちゃう事もあるよ」
「はい。私はちょっと昔の、戦国時代のお話のが好きなんです。凄く切なくて…キュンとして泣きました。号泣です」
「そうだな。あれはDVDで観たよ。俺もジンとしてしまった」
ほぅ、観たんだ。何だか偶然とは言え、課長のパパ振りの核心を突いてしまった気がする。
…子供が居たら観るよね。…うん。…やっぱり、もう無理だ。
「話が脱線したな。明日の事なんだけど、大丈夫かな?」
「はい、勿論、問題無く空いてます」
長く勤めて居て、課長に呼ばれて休憩室に一緒に来るなんて初めての事だった。
「珈琲でいいか?」
「あ、私、自分で」
「いいいい。珈琲一杯でどうこうしようなんて企まないから。安心しろ」
いえ、むしろ、今となっては、どうこうして欲しいくらいです。…はっ、私。何考えてるんだろう。…だって…もう、どうこうも成りようも無い…のでしょ?
「砂糖あり?微糖?カフェオレ?ブラック?どれだ〜。好きなボタン押せよ?」
「あ、はい。有難うございます、では」
ポチっと。
「ブラックか。俺もだ。押してくれ」
「はい。ポチッとな」
あ、…いけない。独り言の癖が、つい。声が出た…恥ずかしい。気がどっかに行ってるからよ。
「あ。藍原も言うんだ」
「え?あ、はい、つい言ってしまいました。あの…恥ずかしいのですが、アニメの影響で、好きで観てると癖になってしまって、言っちゃうんです。家で一人ですから、つい、言う癖がついてしまって。リモコンとかもつい。今、気を抜いてしまったようで…」
「いいじゃないか、ポチッとなって。ハハ。可愛いよな、し〇のすけ。し〇ちゃんがよく言う事だろ?」
「はい、そのアニメです。あんな男の子、居たら可愛いですよね」
「そうだな。明るくて元気で、子供の基本かな。ちょっと…個性も強いけどな」
「はい。そこも可愛いです」
課長も観てるのかな。すんなり解ったし、詳しい気がする。
「映画もいいよな。アニメだけどストーリーが良くて、思わず泣いちゃう事もあるよ」
「はい。私はちょっと昔の、戦国時代のお話のが好きなんです。凄く切なくて…キュンとして泣きました。号泣です」
「そうだな。あれはDVDで観たよ。俺もジンとしてしまった」
ほぅ、観たんだ。何だか偶然とは言え、課長のパパ振りの核心を突いてしまった気がする。
…子供が居たら観るよね。…うん。…やっぱり、もう無理だ。
「話が脱線したな。明日の事なんだけど、大丈夫かな?」
「はい、勿論、問題無く空いてます」