興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
葵の好きな物は里緒に任せて、…今日は何を作るかな。
明日と明後日と。
取り敢えず、野菜と肉と魚を買って帰っておけばなんとかなるか。

「あ、お母さん、このヨーグルト好きだよ」

「うん、じゃあそれ」

「あ、牛乳はこれだよ」

「はいはい、これね。重いぞ、大丈夫か?」

「うん」

子供って、しっかり見てるもんだな。

ブー、ブー…。

【ねぇ、もう戻る?】

【今、里緒と買い物中だ。そうだな、後15分くらいかな】

【解った。いい子で待ってる(笑)】

【葵、今日、何食べたい?】

【ハンバーグ!!】

【了解。甘い物はあんまり食べない方がいいよな?】

【少しなら大丈夫よ!】

【解った。ほうじ茶、まだあったか?】

【ん〜、ちょっと待って】
【あるよ、大丈夫】

【了解】


「里緒〜。お肉のところに行くぞ〜。お母さん、今夜はハンバーグが食べたいってさ」

「うん。じゃあこっち〜」

売り場もよく知ってるな。

「よし、あとは、…プリン買って帰るぞ」

「お母さんに?」

「うん。里緒のもだよ」

「じゃあ、里緒のは、これ。お母さんのは、う〜んと、これ」

「じゃあ、入れて」

「うん」

「よ〜し、帰るぞ〜」

「かえるぞー」

会計を済ませ葵のマンションに向かった。
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