興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
「いい感じに出来てますよ。あとは味見して、塩、コショウで調整ですね」
「そうなのか?」
「はい」
…。
「ところで、藍原の話は?いいなら、もういいけど」
「あ、そうだ、はい。
んー、それが…。課長が話があるって。
私だけが話をしただけで、課長の話はまだだから、聞いて欲しいって」
「…それで?」
まだその段階…。
「時間を作るから、また連絡するって言われました。それから…」
「…それから?」
「お父さんが…」
「お父さん?どうした?お父さんに何かあったのか?」
「あ、いえいえ、大丈夫です。何もないです。
変な話し始めですみませんでした。
…お父さんは…私に、会わせろと言うんです。
その…結婚の事、日頃からお見合い写真を持って来て、進めようとするから…つい、結婚相手は居るって、言ってしまったんです。
そしたら、そろそろ会わせろって」
「…相手も居ないのに?」
「はい…。相手は居るけど、まだ結婚はタイミングじゃないとか、そんな事にしておいたら、お見合いも勧めて来なくなるだろうって思って。
その場凌ぎの嘘をついていたんです」
「でも、なんて言うか、親は喜んだだろ?」
「…はい。年齢も年齢ですから。だから見合いはもういいな、って。
だから、今度は会わせて欲しい、になりました。当然です。…自業自得です」
「はぁ。…まあそうなるよな。
自分で自分の首を絞めてどうする」
「…はい」
その通りです。
「そうなのか?」
「はい」
…。
「ところで、藍原の話は?いいなら、もういいけど」
「あ、そうだ、はい。
んー、それが…。課長が話があるって。
私だけが話をしただけで、課長の話はまだだから、聞いて欲しいって」
「…それで?」
まだその段階…。
「時間を作るから、また連絡するって言われました。それから…」
「…それから?」
「お父さんが…」
「お父さん?どうした?お父さんに何かあったのか?」
「あ、いえいえ、大丈夫です。何もないです。
変な話し始めですみませんでした。
…お父さんは…私に、会わせろと言うんです。
その…結婚の事、日頃からお見合い写真を持って来て、進めようとするから…つい、結婚相手は居るって、言ってしまったんです。
そしたら、そろそろ会わせろって」
「…相手も居ないのに?」
「はい…。相手は居るけど、まだ結婚はタイミングじゃないとか、そんな事にしておいたら、お見合いも勧めて来なくなるだろうって思って。
その場凌ぎの嘘をついていたんです」
「でも、なんて言うか、親は喜んだだろ?」
「…はい。年齢も年齢ですから。だから見合いはもういいな、って。
だから、今度は会わせて欲しい、になりました。当然です。…自業自得です」
「はぁ。…まあそうなるよな。
自分で自分の首を絞めてどうする」
「…はい」
その通りです。