ブルースカイ
小さい頃は寂しくてたまらなかったけど
今となれば…
慣れたものだ
校門は思ったよりガヤガヤとしていた
「流季……なんか帰りたくなったわ…」
私は小さくボソッと言った
「はぁぁ!?」
せっかく迎えに行ったのにと言わんばかりに言う流季
「フケりたいから…じゃぁっ………」
「おっ。蒼月ちゃんじゃん!」
は?誰だよ馴れ馴れしい…
「はぁ?」
私は勢いよく振り向いた
「俺だよ〜覚えてねぇ? 克輝だよ〜」
さっぱり思い出せない…
だいたい学校に来たのも意外と久し振りだ
そんないちいち覚えていられない…
「はぁぁ…ちょっと前に遊んだじゃん…」
……………?
「あぁ…あん時の………藤…………藤木?藤原?だっけ?」
私はうろ覚えの男の名を口にした
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