ブルースカイ

小さい頃は寂しくてたまらなかったけど







今となれば…
慣れたものだ













校門は思ったよりガヤガヤとしていた









「流季……なんか帰りたくなったわ…」








私は小さくボソッと言った







「はぁぁ!?」




せっかく迎えに行ったのにと言わんばかりに言う流季







「フケりたいから…じゃぁっ………」

「おっ。蒼月ちゃんじゃん!」







は?誰だよ馴れ馴れしい…







「はぁ?」

私は勢いよく振り向いた








「俺だよ〜覚えてねぇ? 克輝だよ〜」







さっぱり思い出せない…




だいたい学校に来たのも意外と久し振りだ


そんないちいち覚えていられない…








「はぁぁ…ちょっと前に遊んだじゃん…」







……………?








「あぁ…あん時の………藤…………藤木?藤原?だっけ?」







私はうろ覚えの男の名を口にした




.
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop