ブルースカイ
「そうそう!!藤木克輝だよ 覚えててくれた?」
あからさまに軽そうな男…
そして少し前に遊んだ覚えもあるっちゃある
朝から面倒な奴に会ったもんだな…
「だから何?」
「また遊ばねぇ?」
「嫌」
私は即答して校門をUターンして帰ろうとした
「ねぇってば〜」
後ろを着いてくる克輝
「ウザイって言ってんじゃん!」
振り向かずに声をあげると
「俺さ〜正直蒼月ちゃんに惚れちゃったんだよね〜」
それがどうしたってんだ…いちいちイラつかせんな…
「あっそテカ私帰るから着いてくんなよ!!」
今度は振り向いて言ってやった
「は?酷くないソレ?」
キタ……こういう奴は急に人格変わるから面倒だ…
「なぁ…」
低い声でそう言いながら私の顎をつかんできた
「本当可愛い顔してんなぁ……欲しくなるんだけど」
「訳解んない事言ってんじゃねぇよ」
私は男の腹に思いっきり蹴りをいれた
男は少しよろけて2、3歩下がった
「調子に乗んなよ!!!」
今度は私の髪を掴み上げた
「痛ぇよ!!」
私は暴れたが男の力には敵わない
「俺の女になれよ」
低く耳元で囁かれた
なんだかゾッとした
私が固まっていると男は近くの細い路地裏に私をいっきに引っ張りこんだ
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