8歳上のパパ【長期更新停止中】
背中には、梨花子の痛いほどの視線。
……わかってる。
梨花子が言いたいことは。
でも――……。
「ハハッ……何言ってんの……」
そう言って、わざとらしく笑いながら振り向く。
「わかってるくせに……」
「えー……?」
すると、はぁー、と梨花子の大きなため息が聞こえてきた。
「えーじゃないよ!あげる人なら、ちゃんといるでしょ!!」
少し怒ったような、強い口調。
正直びっくりして、一瞬だけ怯む。