8歳上のパパ【長期更新停止中】
「ねぇ、美未。
ケジメってやつだよ」
梨花子はあたしの考えていることがわかったのか、はっきりと告げた。
「この前、美未は気にしないで、って言ったけどさ。
あたしにはそれは無理。
だって美未見てたら、やっぱりどこか無理してるもん」
「梨花子……」
「あたしはね、美未に素敵な恋をして欲しいの!
だからさ、次に進むためにも、チョコ渡して、想い伝えて、ケジメつけよ?」
ぎゅっと、梨花子があたしの両手を握る。
大好きな親友の、優しく真っ直ぐな瞳。
もう……逃げられない。
そう思った。