8歳上のパパ【長期更新停止中】
「――うーん……迷うな……」
色とりどりの包装紙。
色んな種類のチョコレート。
いざ、店内へ足を踏み入れると、悩みの種がどんどん増えていく。
だってあたし、彼の好みを全く知らない。
チョコレート、好きかな?
大人の男の人には、甘過ぎない方がいいのかな?
「うーん……」
あたしが再び唸った時、梨花子に怒られた。
「ちょっと美未!何こんなところで突っ立ってるの。
早く材料買って行くよ?」
「はっ?」
材料って、まさか……。
「梨花子、もしかして……手作りするつもり?」
すると、梨花子は膨れながら言う。
「わ、悪い?」
「……」