8歳上のパパ【長期更新停止中】
なかなか目を合わせようとしないあたしの上から、再び彼の声が聞こえてきたのは、その後すぐだった。
「天気予報ね……。
そっか。
でも、外の空気はすごく冷たい。洗濯物は中に干しておいた方がいいよ。
美未ちゃん、今日出掛けるんだろ?」
「……はぃ」
聞こえるか聞こえないか分からないほどの小さな声で一応返事をしたけれど。
歳の差8歳。
普通に話したいと思いながらも、やっぱりどうしても意識してしまう。
素っ気ない態度のあたしに、ちょっと呆れたかな……?
「……じゃ、そういうことだから」
彼はフッと微笑みを見せた後、横を向きドアノブに手を掛けた。
でも、ちょっと待って?