8歳上のパパ【長期更新停止中】
すると、香恵ちゃんが、すぐ横にいた彼にフッと目を向けた。
「美未……もしかして彼氏?」
「えっ?!」
不意を突かれて、咄嗟に反応できなかっただけなのに、香恵ちゃんは大きな声を上げる。
……そりゃあ、もう、人もまばらな店内に、響き渡るくらいに。
「きゃーっ!
もう、美未っ!いつの間にこんなカッコいい彼氏、ゲットしたのよ?!」
「え……違っ……」
「はじめましてー♪あたし、美未の中学の同級生で、原西香恵っていいます」
香恵ちゃんは、人の話も聞かず、ほんのりと頬を染めながら、彼に挨拶をし始めた。