8歳上のパパ【長期更新停止中】
たった数秒間の沈黙が長く感じる。
思いがけない彼の言葉と行動に、どういう反応をして良いのかわからなかった。
そんな微妙な空気なのに、彼の温もりに心臓がドキドキして仕方ない。
ほんのりと漂うセンスの良い香水の匂いが、大人の男を感じさせる……。
「……すぐにわかったよ。
二人の間には何かあったって。
オマケに夕飯作り忘れるくらいボーッとしてるなんて、美未ちゃんらしくなかったからね……」
「ごめん……なさい」
なんか、もう……訳が分からない。
あたしの中に、複雑な迷路がどんどん出来ていく。