8歳上のパパ【長期更新停止中】
その予感はもちろん的中して。
ママの姿が見えたとたん、彼が車のドアを開けた。
「おかえり」
そう言って、優しく微笑む。
「あれー?どうしたの、こんな時間に」
あたしたちの存在に気付き、目を丸くするママに彼は言う。
「仕事終わって家帰ったらさ、美未ちゃんがちょうど買い物行く所だったから。
外寒いし、車出したんだ」
そして、車内から袋に入った食材を出して見せると、「ね?」と同意を求めるようにあたしを見る。
「……うん」
あたしはそれに、ただ頷くしかなかった。
間違っては、いないから。