8歳上のパパ【長期更新停止中】
「さ!行こう。腹も減ったし。ナイスタイミングで帰って来てくれたし」
「そーねー。
美未、何作るの?久しぶりにママも手伝う♪」
そんなふうに笑いながら帰っていく二人の後ろ姿を、あたしはただ見つめていた。
さっきまであたしに触れていた彼の腕は、ママの腰に当てられていて。
その瞳は、一瞬だけあたしの方に向いただけ――……。
あたし、何を期待してたのかな?
予想もしていなかった、急接近の夜……。
あたしは今、出口の見えない迷路の、ど真ん中に立っている――……。