8歳上のパパ【長期更新停止中】
「……怪我は?」
「うん、大丈夫」
それまでの自然な会話が途切れて、一気にぎくしゃくした空気になる。
こんな時に限って、すれ違う人は誰もいない。
あたしにぶつかった子どもも、後ろめたさからか、謝ってすぐにいなくなってしまった。
――1年のブランクは、
思った以上に大きいのかもしれない。
キスだって、それ以上だってしたことのある仲なのに、1年ぶりに近づいた距離に心臓が外に飛び出てきそうなくらいに、バクバクと音を立てていた。