8歳上のパパ【長期更新停止中】


――どきん……。

目が合ったとたん、心臓が大きく波打つ。


どこか冷たい瞳……。


それなのに、あたしは、目を逸らすことができなかった。




「……買い物、行ったよ。なんか今日はお祝いだーとか言って」


彼の低い声が響いて、とりあえず今度は無視されなかったことにホッとする。



「……お祝いって?

なんの?」

「……さあね」


ぶっきらぼうにそう言うと、彼はポケットから再びタバコを取り出し火を付けた。








< 185 / 314 >

この作品をシェア

pagetop