8歳上のパパ【長期更新停止中】
――どきん……。
目が合ったとたん、心臓が大きく波打つ。
どこか冷たい瞳……。
それなのに、あたしは、目を逸らすことができなかった。
「……買い物、行ったよ。なんか今日はお祝いだーとか言って」
彼の低い声が響いて、とりあえず今度は無視されなかったことにホッとする。
「……お祝いって?
なんの?」
「……さあね」
ぶっきらぼうにそう言うと、彼はポケットから再びタバコを取り出し火を付けた。