8歳上のパパ【長期更新停止中】
15.気まずいパーティー
「美未ー!!ただいまぁ!!」
それから10分もしないうちに、玄関から聞こえてきた明るい声に、あたしは目尻に溜まっていた涙を慌てて拭いた。
買い物から帰ってきたママは、スタスタとスリッパの音を立ててリビングに入ってくるなり、あたしの姿を見つけ勢いよく抱きついてくる。
「美未~」
「ちょっ……ママ?!」
――ぎゅう。
驚くあたしをよそに、ママの力はどんどん強くなる。
……く、苦しい。
「ママ、息できなくなっちゃう……」
ママの腕を軽く叩くと、
「あ、ごめん……つい」
と焦りながら言って、ようやく解放してくれた。