8歳上のパパ【長期更新停止中】
息を整えながら目線を下に向けると、ママの手には、ものすごい量の食料品が入った袋がぶら下がっていた。
これは持ちきれなくて、車を要求するのも頷ける。
よっぽど何か嬉しいことがあったんだろうな……。
そう思い、早速尋ねようと口を開く。
「マ……」
「あーーーーー!!」
すると、同時に発せられたママの大きすぎる声に、見事にかき消されてしまって。
耳をつんざくような高い声に、あたしは思わず顔をしかめた。
……いったい何に気付いたんだろ?
耳に手を当てながら、口を大きく開けた状態のママを見ると、その視線の先には、テーブルに山積みになっていた吸い殻があった。