8歳上のパパ【長期更新停止中】





「……まったく。
イライラするとすぐ吸っちゃうんだから~」


ママは、半ば呆れたように言うと、パッパと吸い殻を片付け始めた。


「別にイライラなんか……」


ぶっきらぼうにそう言いかけた彼だったけど、そんな言い訳は瞬時に否定されて。


「嘘。純一くんがタバコを吸うのは、気持ちがコントロールできなくてモヤモヤイライラしてる証拠でしょ。普段は全然吸わないくせに。そんなのお見通しなんだから。
それとも何?他に理由があるわけ?」

「……」

図星だったのか、何も言えなくなった彼からチッと舌打ちの音が響く。


腰に手を当てながら彼を見上げるママに、気まずそうに目を逸らす彼。


その様子は、まるで先生に怒られている悪ガキのようで。


今度は思わず吹き出しそうになってしまうのを、あたしは必死で堪えていた。


















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