8歳上のパパ【長期更新停止中】
「まぁ、事情は知らないけど、今日はお祝いなんだから。
早く機嫌直してよね」
ママはきっぱりと言うと、吸い殻をゴミ箱に捨て、あたしの方に向き直る。
「よーし!!これから豪華料理作るわよ。
久しぶりにママ、腕ふるっちゃう!」
腕まくりに、年甲斐もないウインク。
張り切りすぎて、空回りしないといいけど……。
キッチンに立つなり、いきなり包丁を落としそうになったママに、あたしは不安の眼差しを向ける。
すると。
「ちょっと美未、何ボーっと突っ立ってるの?
手伝って!!」
――やっぱりね。
「はいはい」
すでにパニック状態になっているママに、やれやれと思いつつ、呆れた声で返事をした。