8歳上のパパ【長期更新停止中】


「まぁ、事情は知らないけど、今日はお祝いなんだから。
早く機嫌直してよね」


ママはきっぱりと言うと、吸い殻をゴミ箱に捨て、あたしの方に向き直る。


「よーし!!これから豪華料理作るわよ。
久しぶりにママ、腕ふるっちゃう!」


腕まくりに、年甲斐もないウインク。

張り切りすぎて、空回りしないといいけど……。


キッチンに立つなり、いきなり包丁を落としそうになったママに、あたしは不安の眼差しを向ける。


すると。

「ちょっと美未、何ボーっと突っ立ってるの?
手伝って!!」


――やっぱりね。


「はいはい」

すでにパニック状態になっているママに、やれやれと思いつつ、呆れた声で返事をした。

















< 199 / 314 >

この作品をシェア

pagetop