8歳上のパパ【長期更新停止中】
――ガチャリ。
「……ふぅ、さっぱりした」
寒い1月の夜、お風呂上りのあたしがリビングに行くと、あたりはシンとしていた。
もちろん、夜の0時を回った今、家に誰もいない訳ではない。
さっきまで、テレビの音も聞こえていたし、大きな笑い声や話し声だってうるさいくらいに聞こえていた。
だけど、それがなくなったってことは……。
「そういう……ことだよね」
ピピッと答えを導き出すと、あたしは徐にため息をつく。
そして、廊下の向こうに見える「立入禁止」と書かれたドアを見て、
「またか……」
と、呆れた声で呟いた。