8歳上のパパ【長期更新停止中】



「……できたよ?」


話しかけづらい雰囲気の中、あたしは呟くように言う。


すると、二人の会話が止まって、ほぼ同時にこっちに目を向けた。


特にママなんか、テーブルに並んだ料理を見た瞬間に目を輝かせて。


「すごーい、さすが美未!!
あたしの自慢の娘♪」


なんて、自分が投げ出したことを棚に上げて立ち上がる。


そして。


「ほら、純一くん何してるの!!お祝い始めるわよ!」


そう言って、彼の腕を掴むと、テーブルへと連れていく。


そのとき一瞬だけ、目が合った気がしたけど、彼はそのままあたしの横を通り過ぎていった。







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