8歳上のパパ【長期更新停止中】
「う~ん……」
しまいには、腕を組みうなり声を上げてしまった。
それでも、ハテナマークばかりが占領する。
すると、そんなあたしを見かねたママが、残念そうに小さくため息をついた。
「あ~あ……一志くん、かわいそう……。
せっかく、二人の再スタートをお祝いしてあげようと思ってたのに」
「え……っ!?」
ママの言葉にハッとする。
一志?
なんで、いきなり一志が出てくるの?
っていうか!!
どうしてママがそのことを知ってるの??
だって、ママに知られると騒ぐと思って、昨日わざわざ昼間のうちにチョコケーキ作ったし、そもそも今日だって一志に会うなんて、あたし一言も……。
「あ……」
そこまで考えて、あたしは抜け落ちていた重大な事実に気付いてしまった。