8歳上のパパ【長期更新停止中】
考えているうちに、またため息が出そうになって、あたしは大きく首を振った。
……ダメだ、こんなことばかり考えてちゃ。
彼のことより、一志のこと。
あたしは、一志を好きになるんだから。
だから……頭に浮かぶ思いを追い払おうと試みる。
すると……
「美未、犬みたい……」
「……」
能天気なママの一言に、一気に肩の力が抜け落ちた。
本当にもう。
ママにはとことんやられっぱなしだ。
「悪かったわね、犬みたいで」
少し頬を膨らませながら言うと、何かを感じ取ったらしいママは、またしてもニヤリと不適な笑みを浮かべた。
「ねぇ、美未……?ママ、いいこと思いついちゃったんだけど……」