8歳上のパパ【長期更新停止中】
考えて、
考えて。
だんだんはっきりとしてきた自分の意思。
それは、これ以上、中途半端ではいられない、ということ。
そう。
今までのあたしは、ずっと中途半端だった。
彼が好きだと言いながら、ケジメを付けると言いながら、家族になると言いながら、何ひとつ解決できないまま、一志と付き合って。
それなのに、彼の言動にいちいち心が揺れる。
このままでいいわけない。
後回しにしちゃダメだ。
だって、こんな状態を続けたって、何の解決にもならないし、誰のプラスにもならないから……。
ギュッと拳を握る。
もう、盛り上がる周りの声なんて、全然耳に入って来なかった。
せっかくみんなで考えた卒業イベント。
心のモヤモヤを取っ払って、晴れやかな気持ちでその日を迎えるためにも、あたしは1歩前に進まなきゃ。
――決めた。
あたしはこの時、ついにひとつの答えを導き出した。
自分にとっても、彼にとっても。
ママにとっても、一志にとっても。
きっとこの方法が、
いちばんいい――……。