8歳上のパパ【長期更新停止中】
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「あ〜楽しかった!やっぱり学校はいいね〜」
帰り道。
梨花子と二人でいつものドーナツ屋さんに立ち寄る。
欲張りな梨花子は、今日もお皿に大量のドーナツを置き、早速頬張っている。
毎回見てる方は呆れ気味なんだけど。
でもきっと店長もそんなところが可愛いと思ってるんだろうな……。
そう思って眺めていると、梨花子がふとあたしの方に目を向けた。
モグモグと口を動かしながら、何かを言いたそうにしている。
分かってる。
分かってるよ、梨花子。
だから今日、ここに寄っていこうって誘ったんだ。
あたしは、少しずつ飲んでいたジュースから口を離し、真っ直ぐに梨花子を見据える。
「なんで言わなかったの?って聞きたいんでしょ?」
「え……?」
「だって梨花子、さっきから不満そうな表情(カオ)してる」
「えっ?!」
自分では全く気付いてなかったのか、慌てて頬に手を当てて表情を和らげようとしている梨花子が、なんだか面白かった。