8歳上のパパ【長期更新停止中】
2人の間を、神妙な空気が流れる。
「何?話って」
「うん……」
一志はきっと、薄々気付いてる。
でも、そんな様子を感じさせないように気を遣ってくれている。
本当に優しい人。
きっと一志といれば、幸せになれると思う。
だけど……。
あたしは寒さで少し乾燥した唇をゆっくりと開いた。
「あたしたち、別れよ……?」
その言葉と共に漏れた白い息が、空気に混じって消えていった。