8歳上のパパ【長期更新停止中】
ママはチラッとあたしを見ると、四角い封筒に手を伸ばした。
「これは?」
「あたしの気持ち。最近会ってないし、面と向かっては、話してくれないかもしれないから」
あたしは、最近の彼とのことを買いつまんで説明した。
もちろん、キスのことは伏せて。
だって、あれは寝惚けた彼がした事故だし。
きっと本人だって覚えていない。
するとママは、納得いかなそうに呟く。
「……ふーん。
それで?」
「え?」
「美未はどうしたいの?」
ママの真っ直ぐな瞳が、あたしを捉える。
そうだよね。
やっぱりママは、そこを突いてくると思った。
もちろん、話していないあたしが悪いんだけど。
あまりの的中ぶりに、思わず苦笑いしてしまう。