8歳上のパパ【長期更新停止中】
受付にいた若い女性社員に事情を話すと「呼び出しますのでお待ち下さい」とのことだった。
その間、ロビーをぐるりと見渡す。
小さいながらも、たくさんの社員が行き来していた。
一年前はママがいないからってすぐに帰るのも癪に障るから、ここでお弁当食べようとしたっけ。
そしたら、確か……。
「みーみっ!!」
そこまでたどった所で、名前を呼ばれて振り向くと、淡いブルーのスーツを来たママが立っていた。
「ちょうどいい所に来たわね」
ニコリと笑うと、エレベーターに向かって歩き始める。
あたしは、受付の女性に一礼すると、慌ててママの後を追った。