8歳上のパパ【長期更新停止中】
今にも溢れそうな涙をぐっと堪えて勢いよく彼の方を向くと、あたしの肩に置こうとしていた彼の手が、宙に浮いたままビクンと反応する。
「美未ちゃん……?」
その行動に驚く彼に、あたしは震える声で告げた。
「ごめんなさい。そろそろバイトに戻る時間なんで。
それと、あたし、やっぱりお弁当作るのやめます」
「――え……??」
突然の言葉に、彼の茶色がかったキレイな瞳が大きく開かれたのが分かった。