8歳上のパパ【長期更新停止中】
6.ママの思い
諦めようと思ったところで、『好き』という気持ちを消すのは、なかなか難しいもので……。
同じ家に住んでたら、嫌でも毎日顔を合わせてしまう。
話しかける隙を与えないくらい忙しく動き回ったり、自分の部屋にこもったり。
極力彼を避けるようにしていたけれど、どうしても身体が反応してしまうんだ。
すぐ近くに彼がいると思うと、そちら側が熱くなる。
彼の声が聴こえると、無意識のうちに耳がそちらにに向いている。
目線だって、常に彼を追ってしまう……。
だけど。
そうすると、必ず視界に入ってくるママの姿。
ママは何も悪くない。
そう分かっていても、それが余計にあたしの胸を締め付ける原因だった。