8歳上のパパ【長期更新停止中】
当然ながら、彼とはあれ以来――と言ってもまだ3日ほどしか経っていないけど――ほとんど会話をしていない。
おはようございます、とか、お休みなさいとか、そんな簡単な挨拶程度。
目線も合わせず、わざとらしいほどの敬語を使う。
彼はそんなあたしを見て、時々寂しそうな顔をするけれど……考えてみれば普通のことだ。
最近、ちょっと崩れかけていた言葉遣いを、元に戻しただけ。
開き掛けていた心のドアを、また閉めただけ――……。
そうすれば……。
そうすればきっと、時間が風化してくれる。
そんなふうに思っていた。