8歳上のパパ【長期更新停止中】
あたしの答えを聞いたママは、わざとらしく首を傾げる。
「……本当に?」
「……うん」
「本当のほんとーに?」
「だから、うんって……」
『――言ってるでしょ』
そう言おうとして、あたしはぐっと息を呑んだ。
その時合ったママの目が……なんだかいつもと違っていたんだ。
さっきまでのちょっとふざけた表情とは違う、伏し目がちでどこか寂しそうな顔。
こんな顔をされると、ペースが乱れてしまう。
急にどうしたんだろう?
「……ママ?」
心配になったあたしは、少し遠慮がちにママの顔を覗き込んだ。