8歳上のパパ【長期更新停止中】
ママはしばらく黙り込んだ後、静かに口を開く。
「ねぇ、美未?
純一くんのこと……キライ?」
「え……?」
考えてもいなかった質問に、あたしは大きく目を見開く。
そんな質問……ズルい。
キライなんて、そんなはずない。
逆だよ、ママ――……。
「……そんなわけないじゃん。一応パパなんだし」
あたしが言うと、ママはホッと安心したような表情を見せる。
「良かった。
純一くんね、最近なんか寂しそうだったから」
「……寂しそう?」
「うん。
『オレ、美未ちゃんに嫌われることしたかな?』って落ち込んでたわよ?」
「え……」