8歳上のパパ【長期更新停止中】
驚いた。
まさか彼がそんなことを言っていたなんて、正直ちょっと意外だった。
優しくて。
いつも凜としてて。
弱音なんて絶対に吐かない。
勝手にそんな人だと思っていたから。
でも、悩んでたってことは、あたしのことを気にかけてくれていたってことで。
不謹慎かもしれないけど、それが少しだけあたしの心に暖かい風を吹かせてくれる。
あたしは、そんな気持ちを隠すようにわざとそっぽを向いて言った。
「ばっかじゃないの?あたし、ただ面倒くさくなっただけだって言ったはずだよ?
それなのになんで、自分が何かしたなんて思うわけ?」
するとママはにっこりと笑った。
「それを聞いて安心したわ」
「……へ?」