春に咲く柚
柚先輩が奏でるから、そう思うんだ。


柚先輩が傍に居てくれるから、私は笑えるんだ。



 ✳ ✳ ✳



楽しいと、時間はあっという間に過ぎていってしまう。


「はい。今日はこれでおしまい。お疲れ様、綺咲」


柚先輩は、私の帰りが遅くならないように、必ず明るい内に切り上げてくれる。
< 118 / 213 >

この作品をシェア

pagetop