春に咲く柚
「綺咲~。一緒に帰ろ~?」
そう、明るく誘ってくれたのは勿論涼香ちゃん。
涼香ちゃんと尚君は中学が同じで、家の方向も一緒なのだが、残念ながら尚君には部活がある。
だから私達はいつも二人で帰っていたのだけれど、今日はそうもいかない。
「ごめんなさい。今日は図書館に寄っていきたいから……」
と言う私の言葉に、涼香ちゃんは「残念」と言って眉を垂らして寂しそうな顔をする。
「明日は一緒に帰ろ?」と言うと、涼香ちゃんは微笑んで一度頷き、「また明日」と言って歩いていった。
そう、明るく誘ってくれたのは勿論涼香ちゃん。
涼香ちゃんと尚君は中学が同じで、家の方向も一緒なのだが、残念ながら尚君には部活がある。
だから私達はいつも二人で帰っていたのだけれど、今日はそうもいかない。
「ごめんなさい。今日は図書館に寄っていきたいから……」
と言う私の言葉に、涼香ちゃんは「残念」と言って眉を垂らして寂しそうな顔をする。
「明日は一緒に帰ろ?」と言うと、涼香ちゃんは微笑んで一度頷き、「また明日」と言って歩いていった。