春に咲く柚
「?」


私はよく分からないながらも、恋先輩の言葉通り、先輩の下へと寄った。


すると、何故か先輩は真顔で私を凝視していて、つられて私も先輩を見詰める。


これは私の癖。


見詰められると、つい見詰め返してしまうのだ。


けれど、今回見られ、見ている先輩は本当に綺麗で、カッコ良くて、次第に私は火照っていった。
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