君へ花を届けよう
ヒカリはそういいながら指をパチンと鳴らすと俺に近づいてきた。
…!?
体が動かない...!
反射的に近づいてくるヒカリから離れようとしたが俺の体は一歩も動かなかった。
「そんなに怯えないでよ!
記憶を見るだけなんだから!」
「記憶を見るって...!」
子供がイタズラをするような笑みで近づいてくるヒカリに俺はこれから何をされるのかと戸惑っていた。
そしてヒカリが目の前に来て、俺は無意識中に目を固く閉じていた。
すると俺の額にヒカリが指を当て、小さな声で呟いた。