"最初" で "最後" の恋を君に_
「お、ラッキー!女子の隣」


誰だっけ、この人

関わらないから覚えてない
まぁ、関わらないから関係ないか



「桜見…カエデ。だよね?」

「…そうだけど」

「はーっ!よかった!名前も合ってたし、話してくれた」



安心した顔から笑顔に変わる
私とは反対に明るい子

もっとも関わりたくない人



「俺の名前、わかる?」

「知らない」

「だよな。矢野宏樹、よろしくな」



知らないことを知ってながらクイズを出す
この人は、私が普通に生きれてても
多分苦手な人の1人になる。

でも、この笑顔は


好きかもしれない





「桜見って言いにくいからさカエデでいい?」

「好きにして」

「おう。サンキュ」


また、呼ぶんだ。私のこと
なんでだろ、久しぶりに呼ばれるからかな

嬉しいって思った



「宏樹でも、矢野でもいいよ。みんなからはやっちーって呼ばれてるけど」

「やっちー…?」

「女みたいなニックネームだろ。でも、結構気に入ってんだ」

「…ふーん」



彼といると、自然と笑みがこぼれる


不思議な人がいるものだ



「やっちー!部活行くぞ!」

「おー、今行く!またな、カエデ」

「え、うん」

「バイバイって言うだろ?普通」

「ごめん…」

「あぁ!そうゆう意味じゃなくて!俺の方こそごめんな?」



男女2人が謝って

それを見て笑う


これが続いたら、死ぬことが惜しくなる



もう、関わらないようにしないと…
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop