リトル ハート

私はよく分からないヤツの発言に戸惑いを感じはじめていた。

それに、この言い方がなんとなく誰かに似ているようなそんな気がしていた。


「情報というものは、実に興味深い。
1つの誤った情報をインプットすれば、コマは誤った方へ一歩一歩進んでいく。

カタストロフィーへ向かってね。

君はオレのチェスの「コマ」

すべてがオレの思い通りだよ。

そうだろ?君の記憶の中に少しだけ違った記憶があるのも,

君がそんな風に動けないのも、

すべてオレの支配化にあるからなんだ。

少しは解放してあげるよ。

こうして自由に自分の意志で動いていられるのはこれが最後だろうだから…」


ヤツがそういうと私の意志で少しだけ体を動かせるようになった。



< 22 / 31 >

この作品をシェア

pagetop