リトル ハート
記憶
どうかしていたのかもしれない。
昔の古い記憶なんかを頼りにこの街までくるなんて。
一体何がやりたかったのか、
何をしたかったのか、そんなこと分からない。
ただ、これだけは言える。
このまま、あの世界にいたら…目の前の現実が迫ってくるような気がして
どうしてもあの街にはいられなかっただろうと。
ある意味、私は、逃げ出したかったのだ。
厳しい現実の中で生きることに疲れて,
楽なほうへ楽なほうへ行きたいだけだった。