好きな人の好きな人。【完】
そして高校生になった。
「なぁ、あの窓からこっち見てる二人の女の子、可愛くね?
俺らに気あんじゃねーの。」
「誰だよ。
興味ねーし。」
「あー、お前彼女いたもんな。
けっ、つまんねー。」
隣でぎゃーぎゃー騒ぐ野郎。
「うるせーな。
…なぁ、左のやつ。」
「ん?窓の子?やっぱお前も気になってんじゃねーか!」
バシッと背中を叩かれた。
でもそんなことも気にせず俺はつぶやいたんだ。